【映画 本】『映画にしくまれたカミの見えざる手』 - 谷國大輔 著

映画にしくまれたカミの見えざる手
―ニッポンの未来ぢから (講談社プラスアルファ新書)
映画にまつわる身近な疑問や話題をもとに、その裏に仕組まれたビジネスや業界事情に切り込んだ一冊。著者は国交省地域振興アドバイザーや、映画等による観光、イベント、博覧会、まちづくりに関わる各種委員・プロデューサー等を歴任し、映画の企画・制作もおこなう谷國大輔氏。
「世界の映画ビジネスは国を挙げての国際戦略であり、その仕組みは非常に大胆なものだ。(中略)これからご紹介する映画ビジネスの仕掛けがもっと日本に浸透すれば、日本の映画・アニメは、日本のこれからを担う産業の旗手としてよりいっそう発展して行くに違いない」(まえがきより)
著者は同書でこのように述べる。
同書では、「映画」がもたらす企業や地域、国家の経済効果について、国内外の事例を豊富に交えて述べられている。例えば、「ロケ受け入れを一つの業務としてシステマチックに儲けている某飲食チェーン」、「ロケ協力によりイメージアップ、雇用促進、治安回復を実現したニューヨーク」「テレビの登場後、なぜ日本では映画産業が下降し、アメリカではそこまで凋落しなかったか」などの事例は、現在映画業界にたずさわっていない人にもヒントになるだろう。
映画業界にある人も、映画業界の外から関わりたいと思う人も必読の一冊である。
(書評:上地忍)


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